2007年01月の思いつき


力不足

最近、世の中に、流行りものがなくなってきたように思います。本でも芸能人でも家電でも何でも良いのですが、世間を波立たせるようなインパクトのあるものが少なくなってきました。

以前は自分にパワーが欲しい時、本屋さんを一巡りして勢いのありそうな作家の新作をを2ー3冊買って充電する、といったこともできたのですが、最近は本屋を一巡りしても、疲労が増すだけです。

人々の好みが多様化し、大きな波を作りにくい、というのも一因でしょうが、それよりもやはり波を作ることのできる力を持った人材が、日本全体で明らかに不足してきているのではないかとも感じます。

今の日本経済の先行きにどうしても楽観的になれないのは、日本人にパワーを感じることができなくなっているからかもしれません。

(2007.01.31)


気持ちの問題

柳沢大臣の「機械」発言について、それほど目くじらをたてなくてもいいのではないか、と思ったり。鬼の首を取ったかのようにしている他の政治家のおじさま方の頭の中もきっと似たり寄ったりでしょう。

子供はお願いされて生むものでも、ましてや命令されて生むものでもないわけで。如何に生みたいと思えるか。

それは、ある部分経済的な安定であり、治安のよさであり、なによりもパートナーとなるべき男性の魅力度の問題なのではと。

遺伝子を残すという女性の本能を呼び起こせる男性が増えることがなによりも大事な訳だと思う次第であります。

(2007.01.30)


ニートという職業

ニートやフリーターなど生活様式の流行りを一つの言葉で括るようになった走りは、DINKSあたりからでしょうか?

「夫婦共稼ぎ子供なし」、や「定職を持たず、学校も行かず」と表現するよりも、カタカナ言葉でで括った方が耳触りがよいですし、カテゴリー化されることによる安心感もあります。

政府広報の流している、「ニートに夢はありますか?」というコマーシャルをみていて、ニートという職業があると勘違いされなければよいがと、かえって心配になりました。

(2007.01.29)


組織化された混沌

今日の日経新聞の「私の履歴書」で、江崎博士が「組織化された混沌」という言葉を紹介されていました。

偶然、昨晩テレビで世界的に活躍している指揮者である大野和士さんが、同じようなコンセプトのお話をしていらっしゃいました。

お二人の話を勝手に総合すると、成功する組織に必要なのは「組織化された混沌」であり、それを機能させるのに必要なことは、組織としてのゴールを明確化し、個々の構成員はできるだけ自由に活動させ、結果責任はTOPが負う、ということのようです。

「組織化されずに混沌とした」り、「組織化されすぎて整然」とした組織にならないためには、明確なゴールを示し最終責任を負うことの出来るTOPの存在が不可欠である、というのは我々運用の世界でも共通であるのは言うまでもありません。

(2007.01.26)


ダボス会議と過剰流動性

世界の金融機関のTOPが一同に会するダボス会議が今年も始まりました。昨年のこの会議でバブルだと称された世界の債券市場は、米国の急激な利上げに屈することもなく(?)、1年前とほぼ同じ水準にいます。

今年もまた、世界の投資資金の「過剰流動性」と、リスク対比で割高になりすぎている金融市場への警告が表明されているようです。

「過剰流動性」というものが恐れられる理由は、その「過剰」が解消される時に実体経済が被るダメージの大きさによるものです。特に現在のように、過剰流動性資金がファンド化し、企業そのものや通信・エネルギーといった公共インフラに、直接的な関わりを持つようになってしまうと、「過剰の解消」の過程でおきる実態経済への影響は計り知れないものがあります。

金融が経済の鏡ではなく、経済が金融に翻弄されるようになることが、過剰流動性の最大の問題なのかもしれません。

(2007.01.25)


運用機関の合併

運用機関の合併や、売却などに関わる観測記事が、運用機関のその後に与える影響は、一般企業の合併買収などと比較にならないほど大きいと考えます。

運用機関にとっての商品というものが、組織や人間に起因するものであり、組織や人間が変われば商品は一旦消滅するとみなされるからです。

その怖さを知っている運用機関の方々は、合併や資本の変化などについてのコメントは非常に慎重に対応します。
一方で、運用機関という組織の特性を理解していない、グループ会社の経営者などからは、時として安易な発言が見られます。これは決して日本に限ったことではありません。

いつものことながら、大資本の傘下にある運用機関というのは、親の身勝手に振り回される、かわいそうな子供達だと同情しています。

(2007.01.24)


マニフェスト

宮崎県知事に当選した、そのまんま東さんのマニフェストが載っているホームページには、どうやら多数の閲覧者がいるようで、HPがとても重くなっています。

当選についての「?」は多々あるものの、とりあえずマニフェストを読みたいと思わせただけでも、そのまんま東氏が当選したことには意味があるかもしれないと思ったりしています。

それにしても「本名・東国原英夫」というのは、なんとも難しい姓名で、だからといって「東知事」というのも違うし、だからといって「そのまんま知事」だとやっぱり笑いを誘うし。
「ひがしこくばる知事」という名称が全国区になるということが、本当に彼が知事として認められた証なのかもしれませんね。

それにしても、政党のマニフェストを読みたいという気持ちがなくなって久しいのは、寂しい限りです。

(2007.01.23)


為替の水準

円が安いです。
市場のニュースでは、中東諸国を中心とするオイルマネーが1年半ぶりに米国債券を売り越した、とかアジア諸国の外貨準備の中でのドルの比率が下がる可能性が高い、とかといった、ドル安要因に繋がる話題が多いにも関わらず、売られているのは「円」です。

「円」の水準は対ユーロは言うに及ばず、対ドルに対しても目先の安値である2005年12月の水準を超えてしまいました。

ただ、この120円近辺というのは、少し長い目で見ると5年ぐらいの周期で来る、130円越えと110円割れの相場のちょうど中心点にあります。今の水準は110円割れ相場にとっての安値ではありますが、次のトレンドにとっては入口である可能性も否定できません。

外的なニュースとはかかわりなく売られている「円」を見ていると、単に中期的な水準訂正を起こしているだけなのかもしれないとも思います。


(2007.01.22)

セミナー御礼

昨日の当社のセミナーには80人を超すスポンサーの方々がお出でいただきました。お忙しい中、本当にありがとうございました。

私のパートである第二部の「クレジット」ですが、当初予定ではクレジットの基本的な概念から、最新の商品の概要まで幅広くお話しようと思っていたにもかかわらず、結局基本的な概念だけで終わってしまいました。もっと突っ込んだ話を期待していた方々には申し訳なく思っています。
債券系の話は、聴衆の方々の反応が今ひとつ薄いことが多く、いつものことながら苦戦です(汗)。

クレジット市場は、初めはわかりにくいですが、基本をわかってしまえば、バリエーションもあり話題も豊富で、大変面白い市場です。
今回のセミナーをきっかけに、クレジット市場への理解と興味を少しでも深めていただければと思っています。
昨日の話の続きは、個別に幾らでもしますので、ご要望の方はご連絡ください。

(2007.01.19)


中央銀行頼みの景気判断

混乱しているように見える日本の金融政策ですが、要は何時上げるかというタイミングの問題だけで、上げるか下げるかというベクトルの議論にはなっていないだけ、米国と比べるとまだ楽なのかもしれません。

米国では、住宅市場の下落を材料として、昨年上げすぎた金利を元に戻すべきだという「利下げ」論から、堅調や景気指数やインフレ関連指標からむしろ「利上げ」を継続すべきだ、という意見まで、180度の方位で論点が交錯しています。

特にインフレ関連指数に大きな影響を与えるエネルギー価格と、景気動向に大きな影響を与える住宅指標とが共に方向性が定まらないことが、物事を複雑にしているようです。

日本にせよ、米国にせよ、これほどまでに政策金利の変更が株式や為替市場で注目されてしまうのは、景気や物価の方向性について今ひとつ決め手に欠ける環境の中、自分では判断できない投資家が、中央銀行に先行きの判断を委ねてしまっているからなのかもしれません。

(2007.01.18)


名前を買って信用を売る

前社長がインサイダー取引で処分された証券会社が、突然社名変更を発表しました。

商品取引業者や不動産会社では、不祥事や事故を起こした社名を取り替えて、他人の振りをして営業を再開するというのは、よく聞く話ですが、中堅に近い証券会社が同じようなことをするとは思いませんでした。

「証券会社」という業態そのものの信用を失うような名称変更に思え、大変悲しく感じます。

(2007.01.17)


機械受注という流行モノ

設備投資中心の景気回復がメインシナリオとなっていることも一因し、最近の国内株式市場は「機械受注」という指標に大きく振らされるようです。

毎月数十発表される経済指標のうち、どの指標に反応するかは、その時の市場のトレンド、いわば流行り、に依存します。

昨年来、これまでほとんど注目されることのなかった機械受注が突然日の目を見るようになり、当人(?)もさぞ戸惑っていることでしょう。
この地味な機械受注という指標ですが、速報値と修正値とのラグが大きいことで有名です。単月で10%ぐらい平気で修正されるので、速報値に反応すると翌月痛い思いをすることにもなります。

流行りモノに乗るのは、やはりよく調べてからにしたほうがよさそうです。

(2007.01.16)


下品だ

利上げの是非は別として。

何故か新聞各紙の取り上げ方はバラバラですが、自民党の中川幹事長の利上げをめぐる発言は下品です。

一番詳しく掲載してある読売新聞によれば、
「政府と(日銀が)政策目標を共有させることすら日銀の独立性を侵すものだという間違った解釈は、戦前戦中の軍部の(政府から独立しているという)主張を想起させる」と語った。
らしい。

この手の発言に、マスコミ各社がもっと反発するかと思いきや、さらっと流されているようにも見えるところが、もっとおぞましい。

BRICs にJをつけて、ジャブリックスとでも呼ばれそうな金融センスの国であります。

(2007.01.15)


夢の奥へ?

2週間も居座っている風邪に体力をうばわれ、身体を動かさなくなったら、頭も動かなくなった。

霞のかかった頭で作っている来週のセミナー資料は、妙にカラフルで、色付きの夢のよう@/!?-:'&\<#

注射してきます…

(2007.01.12)


日本の証券会社

私が証券会社に入社した1986年4月、野村證券の株価が住友銀行の株価を始めて抜きました。
日本の金融市場の中心が銀行から証券に変わりつつあることを示す象徴だと、随分話題になったものです。

それから20年以上が経過し、日本の証券会社地図も様変わりとなりました。
今回、銀行系証券にかつての準大手証券が統合されることが決まり、さらに大手証券にも銀行資本の囲い込みが強まろうとしています。
金融市場の中心が証券に変わるどころか、証券会社は結局銀行資本に飲み込まれてしまう運命になりつつあります。
米国において、メリルやゴールドマンやリーマンなど伝統的な証券会社が、銀行資本からは一線を引いて踏みとどまっているのに対し、なんとも寂しい限りです。

証券市場が未熟だから証券会社が育たないのか、証券会社がだらしないから証券市場が育たないのか。
やはり、後者ですか…

(2007.01.11)


変調

年初来、世界的に資金の動きに変調が見えています。

原油や商品市況は年初来6-7%、中米・ロシア・トルコ・韓国・タイなど新興国株式も軒並み5%を超える下落です。

昨年高騰を続けたユーロは、対ドルに対しこの1週間で2.5%急落しています。

堅調なのは、米国の株式市場と中国株式、といったところで、なんとも説明のつきにくい状況になっています。

米国の堅調な景気指標に利下げ期待がはがれたこと、欧州の利上げムードが重なったこと、原油価格が下がったこと、などが『マネー収縮シナリオ』に傾斜しやすい地合を作っています。

日本の天気と同様、今年の1-3月は予想外に荒れるかもしれません。

(2007.01.10)


80兆円の錯覚

80兆円の団塊世代の退職金の争奪戦という話題を目にするにつき、世の中で何か奇妙な錯覚が起きているような気がします。

退職金が、企業において適年や年金基金として運用されている際には、国内外合わせて50%程度の株式の組入れ比率があります。これは運用期間に関わるリスクを加入員全体で分散しているからこそ取れるリスクです。

これが、実際に退職一時金として、現金で払い出され、個人の勘定に移動した場合、同じように株式が50%以上組入れられるということはありえません。何故なら、その資金はリスクの取れる積立期間が終了し「払い出し期間」に移行しているからです。

もし本当に80兆円が退職一時金としてこれから3年間で支払われるのであれば、それは株式市場の需給にとって、売り材料でこそあれ、買い材料ではありません。

80兆円の争奪戦は、投信手数料の獲得合戦としては意味のある数値かもしれませんが、株式市場全体にとっては決して好材料ではないということに、注意が必要です。

(2007.01.09)


あけましておめでとうございます

年末から大風邪をひき、完全寝正月だった寺本です。
おかげさまで、休養充分です!

初夢で仕事の夢をみて(しまい)、新年から気合い充分の社長以下、社員一同、体力一杯もちろん知力も忘れず、一年精進いたします。

一年間、途中で息切れすることのないように、ペース配分を考えた資産運用をご提案できることが、我々の常なる目標です。

今年の年末に良い一年だったと思えるように、皆様と一緒にゆっくりと着実に歩んでいきたいと思っています。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

(2007.01.05)

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