2007年04月の思いつき


あらゆる仕事

再びオシム監督登場。

今日の日経新聞。

「あらゆる仕事には、プロとプロでないか、の2種類しかなく、プロなら最後までやりとおすこと。」

無条件に共感。

コンビニでも、レストランでも、タクシーでも、プロとしての仕事の質を追いかけていない人と出会うのは、少し苦手です。

(2007.04.27)


円安は少し悲しい

ニューヨークやロンドンに出張をしようと思い、あまりのホテル代の高さに愕然とします。

というよりも、日本のホテルが安すぎるといった方がいいのでしょうか。
同じチェーンのホテルで、基本的には同じサービスにもかかわらず、東京や大阪であれば、NYやロンドンの半額で泊まることができます。
地方のホテルで目にする海外旅行者の数は増すばかり。
日本製の家電を買いたい海外の観光客にとっては、秋葉原など町中がクリスマスセール状態なのかもしれません。

皆が来てくれるのは良いことです。
ただ、ロックフェラーセンターを日本人に買われた時のアメリカ国民の気持ちがわかるような、やや複雑な心境ではあります。

(2007.04.26)


次は赤?黒?

平成19年度の運用機関各社の運用環境見通しを聞いていると、1年前の会話とほとんど変わりがありません。

企業業績は二桁の増益、米国経済は住宅市場が心配、日米の金利差が縮まり円高リスク、日米ともに株式の期待値は7―8%で、債券はほぼゼロ。

結果論として期待値は変化なしでも構わないのですが、投資環境は本当にこの1年変化がなかったと思っていますか?

二桁の企業業績でも日本株が上がらなかった理由、円が買われなかった理由、欧米株が堅調だった理由、そして利上げあっても買われた長期金利の理由、それなりに検証しませんか。

ラスベガスのルーレットで「今度こそ赤!」とチップを張り続ける
観光客を見ているような錯覚を覚える昨今…

(2007.04.25)


不動産のグロース投資

日本の都市部の不動産の外資系ファンドによる買収が加速しています。
従来の収益還元法ベースでは理解できない価格設定がされているとも言われているようです。

株式投資において現状の資産価値や利益率に対し割安な銘柄を選択することをバリュー投資、将来の利益の伸びや成長性の期待値に投資する手法をグロース投資といいます。

今の不動産市場はまさにバリューからグロースに運用スタイルが転換したとみれば分かりやすいのかもしれません。

少なくても株式市場においては、グロース投資はいつも短命でバリュー優位が機能しやすい日本で、不動産投資のグローススタイルというものが成り立つのか。そもそも不動産投資においてグロース手法は可能なのか?私にはひどく壮大で無謀な実験が始まっているようにみえるのです。

(2007.04.24)


先輩への感謝

新卒で就職した会社の大先輩の定年退職のお祝いでゴルフに行って来ました。

新人社員の時も、外資へ転職した後も、違う業界に移ってからも、本当に変わらぬ視線で何事もなかったかのように接して下さった方です。

私が4年間しかいなかったにもかかわらず、あの証券会社にいたという事実を忘れずにいられたのは、この方との交流が続いていたからかもしれません。

今日の日記は、その方の30数年の証券人生と夢一杯の未来へ捧げます。

(2007.04.23)


先行するジャスダック


過去5年のTopixとJasdaqの値動きの推移が上記のグラフです。

2003年の半ばから景気の回復を先取りしたのも、2004年の後半に一旦小休止したのも、2005年に踊り場を脱却したのも、こうしてみるとJasdaqがTopixを先行しているように見えます。

そして、今月に入っての下落で、とうとう2004年の後半の数字まで、Jasdaqは戻ってしまいました。
この水準は、リストラ相場から中国関連を主導とした景気敏感相場へ転換した出発点です。

もし、Jasdaqがこれまでと同様に、何かを主導しているのであるとするのなら、今回の下落は何を意味しているのでしょうか。
史上最長といわれ続けた景気拡大は、本当に今でも継続しているのか、このグラフをみているとやや不安を覚えます。

(2007.04.20)


ロボットで充分

先日ある有名ホテルで経験したこと。

チェックインで。
客「明朝7時半にタクシーをお願いします」
フロント「ハイかしこまりました7時半にご出発ですね。ところで本日団体様がお泊りですので、8時以降の朝食は大変込み合いますのでご注意ください」

レストランで。
客「ステーキとグラスワインをお願いします」
ボーイ「ハイかしこまりました。ところでアルコール等何かお召し上がりになれない食材はおありですか?」

まだ他にもあったのですが…

"いらっしゃいませデニ*ズにヨウコソ♪"ぐらいの勢いで、にこやかに、相手構わずマニュアル通りに接客してくださるわけで、怒るより笑ってしまいました。

相手の言葉に反応する必要がないのなら、ロボットで充分。
日本のサービス業の将来は、ロボット産業になっているかもしれませんねぇ。

(2007.04.19)


招かれざる客

年金として商品市場へ投資をすべきか、という問いについて、個人的には未だ否定的です。
分散やインフレヘッジについての効果について誰一人納得できるような説明をしてくれないというのも一因ですが、何よりも、市場規模として年金資金が本気で流入することは耐えられないという意見が、商品取引の専門家から聞こえてくることが一番の原因なのかもしれません。

株式や債券市場にとって、年金資金は長期の重要な担い手です。
金融市場全般にとって、売り買いを繰り返すヘッジファンドは、流動性の供給者として重要な担い手です。

では商品市場にとって、年金資金は必要不可欠な存在といえるのでしょうか?
年金資金が原油や石炭や砂糖を長期に保有することに、何の社会的意味があるのでしょうか?

年金にとって必要な資産クラスであるかどうかという議論以前に、商品市場にとって巨大な年金資金は、実は招かれざる客なのではないかと思うのです。
大切な実需の世界を、"金持ち"のわがままで荒らしてはいけないのではないかと感じています。

(2007.04.18)


視野を広く

どうしても、よくも悪くも日本を基準にモノをみてしまいがちですが、今の為替市場は円安ですか?それともドル安ですか?

円が1円飛んだ今週の動きは別として、先週までの為替は明らかにドルが売られたものです。

3月頭からみて、先週末まででドルはユーロに対し2.8%下落したのに対し、円はドルに対し0.7%しか売られていません。

ユーロが円に対し160円台に乗ったという現象だけをみると、ひどく円安なったようにみえますが、円は単にドルに引きずられていただけにも見えます。

これを円キャリートレードなどという、わかったようなわからないような解説を週末に新聞などでするから、かえって円売りを加速させるのです。

為替も株も、もう少し世の中広く見たほうがいいのではないかと思う、今日この頃です。

(2007.04.17)


10年一昔

先日社内で、10年近く前、当社ができたばかりの時の事を話していました。

金融市場のことはわかるものの、年金制度については素人同然だった我々が、四半期報告に同席することが、どれほど怖かったことか。

まして今より10歳も若い私が、今よりも断然平均年齢の高かった信託・生保や投資顧問のおじ様方に対峙する時の緊張感たるや、「虚勢」の二文字はまさに私のためにありました。

などという話を不思議そうに聞いている当社の若手も、あと何年かしたら、同じような話を新入社員にしているのかもしれません。

月日の経つのは早いもの。そして今年もまた何十回目の四半期報告の時期がやってきます。

(2007.04.16)


ネーミング

特定の投信の宣伝をするつもりはありませんが…

ある銀行の前を通りかかったら、
ゴルフの不動裕理似のイラスト顔に『ふどうさん』
その隣にはガテン系のおじさんの顔に『ぶんさん』。

わかりますか?「ふどうさん」は不動産投信の、「ぶんさん」は分散投資型投信の愛称でした。

ヒットです。少し前グローバルリートに付けられた『世界の大家さん』というのも可愛かったですが、今回はそれを越しました。

ポスターのほのぼの感といい、一見の価値はあります。
ちなみに投信の中身については、一切関知いたしませんので悪しからず。

(2007.04.13)


日本株には利上げが必要

当社のモデルでの期待リターンにおいて、日本株式の収益率が最下位であることは、昨年来変わりありません。
外国株式の期待値がやや低下し、外国債券の期待値がやや上昇をしているというのが、最近の傾向です。

何故、AMCの国内株式の期待値はそんなに低いのかという質問を受けますが、名目の潜在成長率が上がらない限り、株式の期待値が上がることはありません。
名目の潜在成長率が上がってくれば、必然的に長期金利も上がりますが、絶好調の企業業績の中でも日本の長期金利は上がりません。

ということで、今の株式水準がPERの国際比較で割高であるという議論を横に置いたとしても、日本株の期待値の順位が最下位であることには変化はなく、この順位が変わるとしたら日銀があと3-4回ぐらい利上げをして、長期金利の水準をせめて欧州並にしてくれれば、期待値も上がります。

当社の様な金利モデルで株式の理論値を求めている海外投資家は少なくありません。日本株の上昇には実は利上げが効果的かもしれません。

(2007.04.12)


錆びたシステム

三井住友銀行で1999年当時の貸出し金利に齟齬があったと発表されました。

もちろんあってはならないミスだとは思いますが、個人的には、「昨年の利上げで貸し出し金利のシステムを動かしてみたら間違いが見つかりました」という経緯に笑ってしまいました。

金利がゼロで張り付くと、システムを動かす必要もないということで、長いゼロ金利政策の澱はこんなところにも溜まっていたようです。

どうせ金利がつかないと思ってタンスの奥で忘れられていた預金通帳がある人は、そろそろ引っ張り出して記帳した方がいいですよ。もしかすると錆付いたシステムの狭間に埋没しているかもしれないですから。

(2007.04.11)


企業メセナ

ゴルフやバレーボール、マラソンなど、プロスポーツのスポンサー企業には、その時代のトレンドがみてとれます。一時期のIT関連が消え、ノンバンク系から最近は不動産関連の名前を目にするようになりました。
新興企業が名前を売るには、効率のよい広告媒体なのかもしれませんが、安定性に欠ける企業ばかりがその時の勢いでスポンサーになるような傾向には疑問を感じます。

公的資金や国をあげての低金利政策で利益が上がるようになったメガバンクなどには、そろそろこうしたメセナ活動を再開してもらいたいですし、今後株式を上場する予定の郵政公社や東証なども安定したスポンサーになり得ると思うのです。
国民の負担で得た利益はある程度社会に還元するべきだと思いませんか。

(2007.04.10)


円を借りて円を買う

外国人投資家が日本株を買い越しても、日本国債の外国人保有比率が増えても、日本企業や不動産への大型買収案件が増加しても、それでも「円」は買われません。

このカラクリの一つには、シティグループへの巨額な協調融資に見られるように、日本の金融機関がこうした投資資金に必要な「円」の融資に積極的であるという背景があります。
日本での投資案件で最終的に獲得した収益をドルやユーロとして本国に送金すれば、逆に円安要因になります。

日本の金融機関からみると、為替リスクを負うことなく、グローバルなマネービジネスに参加できるという意味では、日本が投資対象となっている現状は、好ましい環境と言えるのかもしれません。

それが日本の国の将来にとっても好ましいと言えるのかどうか。資産は買われても、買われることのない「円」が、その答えを物語っているようにも思えます。

(2007.04.09)


風化してなお美しく

会社の近くにある「芝増上寺の大門に枝垂れる桜」という風景を眺めながら、風化してなお観賞に耐えうる建造物というものに、あらためて畏敬の念を覚えました。

転じて空を見上げると、この数年で乱立された超高層ビルの頂が、あちらこちらと目に入ります。

50年、100年経った後、東京の景観として残ることのできる建物は、果たしてどれほどあるのでしょう。

単なる老朽化した中古物件では終わらない建造物を東京にも作っていければいいのにと思いながら、終わり間近の桜を楽しんで帰りました。

(2007.04.06)


一度突いた藪は…

一つの藪を突いたら、数えきれない程の蛇がでてくる、と言う意味において、テレビ局の捏造もプロ野球の裏金も、業界の全体問題としてまだまだ広かっていきそうな気配がします。

他人の足を引っ張っている暇があったら、さっさと業界としての情報公開を進めて、クリーンアップイメージを作った方が得策なのですが。

暴露合戦による悪循環の醜態をみせられるのは、政治家だけで充分です。

(2007.04.05)


せっかく合併するのなら

これまで、毎年のように行われる運用機関の統合や合併を見てきて、よい合併だったと思える例は、1つか2つしかありません。

外部からみてよかったと思える統合は、中にいる人にとっても悪くはないもののようで、合併して2-3年経ってから、「我々は合併して本当によかったと思います」というコメントを現場の人から聞くことができるようなケースは、お付き合いしていても安心感があります。

こうした例外はともかく、運用機関の合併にはマイナスの側面が多いのもまた事実です。だからといって合併や統合なく旧態然とした組織を引きずっている会社がよい会社というわけでもありません。

どうせ合併や買収をするのなら、弱いところを補い合えるような戦略的な統合を目指して、前向きに改革をしてもらえればいいと思うのですが、現実はなかなか難しそうです。

(2007.04.04)


少しイライラ

2006年度の運用も波乱万丈ではあったものの、何とかプラスで終わりました。
市場環境はこの3年好調であったのに対し、運用機関の成績が好調であったかと問われると、「多分に環境に助けられただけ」というのが結論でしょう。

運用能力だけでなく、商品開発能力も含め、この数年停滞感を感じます。
一方でトラックがないまま営業が見切り発車するケース、外部委託先をよく吟味することなく単なる販社になっているケース、スポンサーの成熟度などお構いない一律営業をするケースなど、このところだいぶ良くなってきたお行儀が再び逆回転を始めてしまっています。

何年経っても、私達が口にする文句の質が変わらない気がするのは、なんだか寂しいことです。

(2007.04.03)


祝 アヒル

4月です。
当社の入居しているビルにも、黒っぽいスーツに身を包んだ新入社員と思しき集団がキョロキョロ、ウロウロしています。

まさに『みにくいアヒルの子』状態。
何年か後には、きっと羽が生え変わって、彩り鮮やかな成鳥になることでしょう。

会社への忠誠心がない「ディトレーダー型」と名づけられた今年の新人類は、アヒルから脱却すると会社からも飛び立ってしまうのでしょうか?

何はともあれ、アヒルの進水式におめでとう!

(2007.04.02)

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