2011年01月の思いつき


エジプト とりあえずのメモ

経済規模は静岡県ど同等。
主な収入源は観光とスエズ運河の通行料。
反イスラム原理主義を掲げ、米国の対中東戦略の要。

金融経済市場への直接的なインパクトとして怖いのは、スエズ運河の閉鎖。

政治的には、政権の空白がイスラム過激派の台頭に繋がること。

今のところ、これらが現実化する可能性はそれほど高くはない?

むしろ、この大衆動乱が、中東以外の貧富の格差が広がっている地域に伝播することの方が私個人としては心配。

あくまでも、今朝時点でのメモです。あしからず…

(2011.01.31)



セミナーお礼と妙なシンクロ

昨日のセミナーには約70名の年金スポンサーの方々にご参加いただきありがとうございました。
今回は弊社のイールドカーブモデルと、リスクターゲットのリバランス手法について、豊富な資料と大雑把な説明、、、をさせていただきました。少し欲張りすぎて説明が超特急になったことをお詫び申し上げます。

とにもかくにも、一応話終えて、ダランとした頭に、日本の格下げのニュースが飛び込んできました。

1-2週間前から噂にはなっていたようですが、いつもの事ながら格付け機関の行動パターンはよくわかりません。

一年前、突然の3段階格下げから始まったギリシャショック。その直後のアイスランド火山の噴火に、今回の霧島連山の噴火映像が頭の中で何故かシンクロしました。

いや、気のせいでしょうが…

(2011.01.28)



資産を守るためのセミナー

本日は年に二回の定例セミナーです。

今回は、資産配分とリスク管理について、いつもに増して力を入れて解説をします。

金融危機の後遺症と揺戻しに苦しむ世界経済において、資産を守るために何を考え、何をすべきか、が本日のテーマです。

東京は今日も快晴!気持ち良く出陣です。

(2011.01.27)



ハイテンションな資料

昨日、というか本日未明、明日のセミナー資料を作りながらワンセグから流れるサッカーの実況にアドレナリン大放出!

切羽詰っているいる割に落ち気味だったテンションがお陰様で急上昇し、どうにか資料も完成です。

ハイテンションで作った資料は、ここまで書いて良かったのでしたっけ?というような大サービスの内容となってしまいましたが、内容はいらした方のお楽しみです。

では。zzzzzzzz

(2011.01.26)



泣け?!

地方の企業の社長の皆さんとの会合での会話は、相変わらず政治への強烈な苦情ばかりです。

そんな中、ある社長さんが一言。

「菅さんよ。テレビの電波を一時間買い取って、国民に向って演説をしろ。自分の政治生命などいらないから、将来の日本のために消費税を上げさせてくださいと、涙を流して訴えろ。今の国民は身勝手ではあるが馬鹿ではない。理解してもらえるまで自分の足で地方を歩け」

まぁ、この後は今の政治家には自己犠牲の精神が足りん。池田や大平は偉かったと、回顧談義で盛り上がる、お決まりのパターンになってしまいましたが。

泣いて許される時期はとうに過ぎた、気もしますが…

(2011.01.25)



年齢構成と年金問題

年金改革が進まない理由。

政官民マスコミとわず、政策決定権者の年齢構成が、50歳代後半という、まさに受給権確定までのカウントダウン層だから、というのは言いすぎでしょうか?

実際5年ぐらい前まで勢いのあった年金制度リストラ計画は、数がモノを言う団塊世代が実権を握るなか、ここ数年すっかり陰を潜め、むしろ給付拡大の方向での議論が中心となっていました。

あと数年でハッピーリタイアだと指折り数えている人達に、逃げ水のような受給開始年齢引き上げの議論をさせるのは、心情的に難しいことは想像に難くありません。

年金だけではなく、様々な政策の変遷と、人口動態を組合せて考えると、政策というものの多くがある種の必然であった、という結果になるような気もしています。

いずれにしても、年金受給開始年齢の繰り延べと、企業の定年延長の議論は、そろそろしっかりと行って欲しいものです。

(2011.01.24)



時価総額は高いけれど…

世界の株式の時価総額ランキングで新興国が躍進している、という報道があります。

弊社が行った統計では、12月末時点で時価総額上位100社の内、24社がいわゆる新興国市場株式です。

但し、その内、一般製造業に属しているのは1社のみで、あとは素材エネルギー・金融・電気通信の3分野に集中しています。

新興国が新興国である所以は、この産業バランスの悪さに起因しているわけで、資源と人口増に支えられた国を挙げての成長ストーリーではなく、企業としての成長ストーリーが語れるような産業構造への転換が進まなければ、幾ら時価総額が膨らんだとしても、新興国はいつまでも新興国です。

新興国株式と先進国株式との間には、よくも悪くもまだ大きな隔たりがありそうです。

(2011.01.21)



日本は広い

静岡にいます。

大雪の札幌とは一転、快晴です。

今年になって、富士山が見えなかった日は一日しかないそうです。
東京も含め、関東太平洋側は、カラカラ天気が続いています。

日本は広いです…

綺麗な富士山の写真を後でアップします!何度見てもありがたい気持ちになるものです♪

(2011.01.20)



いつまでも不透明

通貨に連動して金利が替わるような、デリバティブ内包型ローンに対し、金融庁が救済をするよう取引先銀行に行政指導を出す、という報道が行われています。

たまたま今日は、イギリスの大手金融会社が2006年ごろから1万人以上に販売した投資信託について、顧客への説明方法に問題があったとして、罰金と投資家への返金を命じらるというニュースもでています。

日本の場合、こうしたそもそも相手方の基礎体力を考えない、こうしたローンを締結した行為そのものに対する、金融庁の見解はどうなのでしょうか?
イギリスのように、摘発をして罰金を科した上で、損失を補填させる、というのであれば、わかりやすいのですが、ことの是非を明確にすることなく、とりあえず救済を命じるというのでは、出し手・受け手のいずれにとっても、教訓になりません。

行政指導とか、通達とか、スタンダードではない表現を撤廃し、オープンで且つ厳格な金融行政になるのは、何時の日のことでしょう?

(2011.01.19)



財政難と雪山

例年の倍近い積雪となった札幌にいます。

飛行機は飛ぶものの、飛行場迄の到達が怪しくて、1日足止めになりました…

頭の高さを越える雪山の世界は、私などの旅行者には新鮮で少しワクワクする光景ですが、生活には大変なことです。

財政難から、除雪作業予算が、昨年から2割削減され、道路が使い物にならないという、タクシーの運転手さんのぼやきを聞きながら、今日は東京に帰ります。

(2011.01.18)



束の間の晴れ間

年明け以降、妙に楽観的な市場見通しが目につくようになりました。国を問わず、エコノミストというものは、市場追随型が主流のようです。

もちろん、慎重な意見を言うエコノミストもいるわけで、彼等の視点に共通するのは、90年のバブル崩壊後の日本との相似性です。

金融危機というものは、どこの時代、どこの国で起きようと、その後の経済状況に共通したダメージを残すものであり、その一つが雇用であり、もう一つがデフレーションである、というものです。

雇用とデフレの問題は、短期的な消費や設備投資のリカバリーとは無関係に、長く深く潜在し、経済の基礎体力を徐々に疲弊させていきます。
今の日本経済の低迷は、日本の政治や行政の未熟さからだけに起因するものではなく、金融危機というものを経験した全ての国にとって人ごとではない、必然であると考える人たちは、少なからずいます。

目先の金融市場の回復が束の間の晴れ間であるのであれば、そこの日差しを充分享受しつつ、次の曇天に備えるべきなのかもしれません。

(2011.01.17)



党派なんてどうでもいい

国会はネジレて議論ができず、だからといって挙国一致の旗印の下での超党派議論もできないのであれば、与謝野さんのように政策毎に個人協力者を募って、政治を動かしていくというのも一つの方法論だと、私も思います。

政党政治の根幹を揺るがす、などという議論は、政治家の内輪の議論で、今の国民生活の大勢に影響はありません。

なんだか、長老達がぞろぞろ出てきているのも気に入らないかもしれませんが、40-50代の中堅パワーと70-80代の老獪な経験とが協力しないと乗り切れないほど、今の日本に突きつけられている課題は大きいのです。

今ここで、つまらない難癖をつけないで、国民のために協力しましょう!と言える政治家はもっといないものでしょうか?

(2011.01.14)



コモディティ投資と環境問題

資産運用における、食料・資源などのコモディティ投資と温室効果ガス規制などの環境問題とはよく似ています。

昨日著名なコモディティ投資家が、「今後穀物価格は急騰、食料危機の到来」を予想したという記事が出ていましたが、「だから皆で穀物投資をして儲けましょう」というロジックが成り立つかどうかです。

企業にしても、個人にしても、目先の利益を優先して自分だけは関係ないと無視するか、50年後100年後の地球を見すえて自制するかは、価値観の問題です。

企業は、そして年金は、儲かればいいのか。それとも他に社会的使命があるのか。
個人の捨てる小さなゴミ、個人の行う小さな投資、であれば、社会を考える必要はないのか。

結局のところ各々の価値観に依存する性善説ではなく、法や制度による規制と罰則で社会を守るしかないのであれば、この取引の世界に規制の網が掛かるのも時間の問題かもしれません。

(2011.01.13)



金融業のリストラクチャリング

企業の設備投資意欲が高まらないため、大手銀行の貸出し残高が減少している一方で、中小や個人向け住宅ローンに力を入れている地銀の貸出し残高は微増しているそうです。

グローバルバンクとしてのリスクアセットの管理を重視せざるを得ないのであれば、いわゆるメガバンクについては個人・中小金融から一層撤退した方がよいのかもしれません。
彼らが中途半端に中小金融を継続していると、市場環境が好転した際は大手のパワー営業で再び融資の押し売りが始まり、環境悪化時には貸し剥がす、という悪循環を繰り返すからです。

逆に地銀等については、海外業務からは完全に撤退し、国内金融機関として余裕のある自己資本規制のもと、中小個人金融に特化すべきです。

1998年のは長期信用銀行各行の消滅以来、日本の金融機関には本当の意味でのリストラクチャリングが行われていません。

融資先にリストラを指導するノウハウがあるのなら、自らの業界についてそろそろ目を向ける時期が来ているのではないかと感じます。

(2011.01.12)



最初が肝心

今年に入ってから、というより実際には12月になってから、アジアの株式市場の調整が大きく出ています。

1月の月中で、インド、インドネシア、フィリピン、ベトナムといった国の株式市場が5%内外の下落となっています。

市場規模に対し、昨年後半やや過剰な資金流入があった反動としての価格調整であるのなら大きな問題はないかもしれません。

一方で、この数ヶ月の米国長期金利の急上昇が資金フローになんらかの影響を与えている可能性も否定できません。

理由はどうであれ、欧米の会計年度初において、まず売りから始まった市場については、やや注意が必要です。

とりあえず、年初来プラスをキープできている日本株式にとってはやれやれの展開ではありますが…

(2011.01.11)



移動中…

大阪にいます。

快晴ですが、何故か粉雪が舞っています。

晴れているのか、荒れているのか、斑模様は今の市場環境のようです。
今日は移動だらけの1日です。今のところ10分遅れの新幹線…無事最終目的地に到達しますかどうか…!?

(2011.01.07)



鏡像としてのマスコミ

年末年始家に居て、テレビと新聞のあまりの面白くなささに唖然としていました。

絵に描いたようなイマドキ10代の姪ですら、テレビがつまらないと言っているので、単に私が乗り遅れているだけではなさそうです。

夢はない。センスはない。工夫もない。

「つまらなければスイッチを消せ」と、当のタレントが吼えていましたし、弊社の社長のように「今の新聞など読む価値はない」と、とっくに切り捨てている人もいます。

とはいうものの、マスコミというものが時世を映す鏡であるという側面は否定できるものではなく、鏡に映し出される現実は直視するしかありません。それは作り手や受け手のレベル感の問題だけではなく、資金提供者であるスポンサー企業のレベル感の問題でもあります。

あまりに醜い鏡像は、修正されることのない「今」を、単に表しているだけなのかもしれません。

(2011.01.06)



あけましておめでとうございます

絶好調な幕開けとなった金融市場です。

今年のキャッチコピーになりそうな「開国」という言葉。

国を開いて中に入れるのは「モノ」ではなくて、「人」です。
国を開いて外に出すのは「技術」ではなくて、「おカネ」です。

企業は豊富な余剰資金と円高を利用して、海外企業を買収し世界シェアをとりにいくべきです。そして買収先企業の人材を遠慮することなく使いこなせばいいのです。経営者として迎い入れるとか、個別の人材体系にするとか、中途半端なことをせず、企業の一部として組入れる。例えば銀行や証券のディーリングルームで働く人の半分が外国人でも何の問題もありません。

欧米大学への留学者の減少を嘆くのではなく、国内大学への留学者の減少を憂うべきです。日本の大学がハーバードやオックスフォードのようなブランド力を持つには何が足りないのか、ノーベル賞の原石が海外の研究所に流出する理由な何なのか、真剣に考えるべきでしょう。

今の日本に自信が足りないように見えるのは、日本をブランドとして構築しようとする努力がこれまで根本的に欠けていたからです。

何でもお手本が海外にあると思っているから、私達は何も自分で考えようとしないのです。

日本ブランディング計画。私の今年のテーマです。

弊社もAMCロジックが世界標準になることを目指して、日々努力を重ねて参ります。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

(2011.01.05)


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