2015年08月の思いつき


ファンドマネージャーって…

最近、様々な業界の方たちと話していて思うこと。

「ファンドマネージャー」という仕事の知名度、低すぎます。

業界として本当に真剣に考えていかないと。

今更、という気もしますが…

寺本名保美

(2015.08.31)



休息が必要です

金融市場、てんやわんやの一週間がようやく終わります。

これほどの乱高下に遭遇すると、普段ならアドレナリンが出てきて元気になるのですが、今回は疲労感が…。

値段が動いたという事実以外に結局何も出てこない。
疲労感というより、徒労感、という感じでしょうか。

夏バテが出てくる季節。
参加者の体力が戻るまで、市場も少しおやすみしましょうよ。

寺本名保美

(2015.08.28)



やっぱり米国?

このまま市場が落ち着けば、という前提でいうならば、

今回の市場の混乱によって、米国の9月利上げが見送られる可能性が高くなり、行き過ぎたドル高は修正され、イエレン議長が心配していた株式市場の過熱感は収まった、という世界経済全体にとっては総じて心地よい環境ができたことになります。

1月以降の中国経済の減速と、6月の上海株式市場の急落、ギリシャの混乱があったにも関わらず、昨日発表された米国の6月の耐久財受注が非常に強い数値であったことから、今週の株価暴落がなければFRBの9月い利上げの確率は数段高まっていたことと思われます。

IMF等から他国への配慮を強要された結果ではなく、市場の想定外のボラティリティを言い訳にできるのであれば、イエレン議長としても利上げの先送りが行いやすくなるかもしれません。

この混乱の最中、むしろ上昇傾向にあった、米国やドイツの長期金利を見ていると、中国中国といいながら結局のところ鍵を握っているのは米国の金融政策なのかとも思います。

いすれにしても9月の16-17日までは、波瀾含みの展開を覚悟したほうがよさそうです。

寺本名保美

(2015.08.27)



大型統合

生命保険会社の合併が報道されています。

今年になって海外での大型買収も話題になりました。

日本の金融機関の中で、最もゆっくりとした業界が、ようやく動き始めたようで、悪いことではありません。

ザ・セイホと言われた1980年台。ありあまる財力で無謀な海外投資で将来の不良債権を作った時代からみれば、今の生保さんは悪く言えば言えば大人しく、よく言えば堅実です。

金融もメーカーも大手同業者が多すぎるといわれ続けた日本の産業界。

変化の兆しを象徴するような買収なのかもしれません。

寺本名保美

(2015.08.26)



体力の毀損

昨晩は久しぶりに夜中まで市場の動きを確認し、明け方目が覚めスマホで指数を確認し、という行動をとっていました。

後付けの解説すら出てこない下落というのは、とても珍しい。

取り立てた外部材料もない中、株式市場も債券市場も為替市場も商品市場も、隣の市場の根動きに同調しつつ、ふわふわと動いていた感じです。

そんな最中に「準戦闘状態」に入っていたらしい朝鮮半島は収束宣言をしています。誰も注目してくれないなら暴れてもしかたがない、というところでしょうか。

値幅は大きいものの、関係者全体にそれほどの緊張感が感じられない妙な下落。

今回の下げそのもののダメージはそれほど大きくないかもしれませんが、振り回わされた市場やファンドの体力は明らかに毀損していることは念頭に置いておいた方がよいかもしれません。

寺本名保美

(2015.08.25)



今回の世界的な株価急落について不思議な程、各国中銀の対応が静かです。

今日の午前中、黒田発言への期待が一瞬高まり、株式市場は一旦買い戻されましたが、音なしだったので売り返えされています。

そうした中、日本では25日に予定していた8月の月例経済報告の発表を26日に変更すると内閣府が発表。一日遅らせることで何等かの政策対応が景気判断と同時にでてくるかもしれません。

とはいうものの、今回の株式市場の下落が、何か金融経済環境の大きな変化に由来するものとは思えず、また今の株式市場の水準については、イエレン議長を始め中央銀行としてはやや高値圏にあるとの見方を示していただけに、株価が下落しているというだけでは中銀としてコメントする立場にはないともいえます。

いずれにしても、売り手もそろそろ怖くなってきている頃。
実需で買わなければいけない人達は、水面下で少しずつ動き始めているかもしれず、政府中銀の顔色をうかがいながらの展開がしばらく続きそうです。

寺本名保美

(2015.08.24)



静観

この数日の金融市場。「中国景気への不安が高まりリスクオフの展開へ」と、言っておけば間違いない、というような雰囲気ではありますが、実際に起きていることはまちまちで、結局のところ下落のはっきりとした理由は判りません。

中国問題で商品市況や、エマージング市場のセンチメントが悪化しているところに、連日米国で強い経済指標がでるために、市場参加者に漠然とした不安感が漂っています。

「これで本当に9月に米国が利上げをしたら、大変なことになるに違いない」という程度の漠然とした不安感で、あまり具体性のある説明がなされているわけではありません。

このところ、米国の利上げ前で市場参加者が減っている中、どうも方向性を取りに行くグローバルマクロ系の動きが、悪さをしているようにも見えます。

バタバタする必要はないと思っています。
静観です。

寺本名保美

(2015.08.21)



漂流?

秋口から来年度初にかけての、国内金融資産動向に大きな影響を与えること2つ。

マイナンバー
平成27年度税制改正

個人の所得、資産の、捕捉態勢が劇的に強化されます。

足元で不動産が動き始めていると言われていることも、無関係とはいえず。

個人金融資産が漂流を始める?

寺本名保美

(2015.08.20)



デフレお化け

日本の株式市場は名目GDPとの比較で割高だとバフェットさんは言っているそうです。

弊社のモデルの考え方も同様です。

バフェットさんも弊社モデルも、基軸に置いているのが「名目GDP」なので、株価の位置を考えるには、「インフレ率」というファクターがとても重要になります。

企業が稼ぐ力は確実に高まっているし、「失われた」とされる過去20年にしてもそれほど悲惨なものではありません。問題は企業が稼いで投資する傍から、デフレお化けがとり憑き、企業価値をどんどん減価させるところにあったわけで、黒田バズーカの照準は言うまでもなくこのデフレお化けです。

バフェットさんや弊社のモデルから、割高シグナルを消すには、このデフレお化けを退治できるかどうかにかかっています。

過剰な期待とは思いつつ、金融緩和とは別の意味で、黒田日銀の手腕への期待は高まるばかりです。

寺本名保美

(2015.08.19)



かなり心配

8月10日に「地味に心配」していた原油と周辺国市場ですがここにきて「かなり心配」になってきました。 地味に心配

タイのバンコクで起きた爆発事件。詳細は判りませんが経済的不満が背景にあるとも取りざたされています。

問題の原油は40ドルを割れる勢いで下落をしており、イランの原油輸出再開や、サウジの財政赤字、米国の原油輸出の解禁への議論など、増産方向の話ばかりが取り上げられています。

ロシア株式市場は5月から足元までほぼ一貫して下落しており、プーチン氏がまた何を言い出すが不安になります。

とはいえ、足元の米国の経済指標は強いまま。
早ければ9月という利上げの声が消えることはありません。

ドル円相場が表現するように、今の周辺国の混乱において、米国と日本はほぼ蚊帳の外。原油の下落も米日経済にとってはプラスでしかなく、この混乱から直接的な影響を受けることはないでしょう。

一部の強い国とその他の弱い国、という構図が成り立つからこそ、周辺国が振り落とされるリスクがより高くなるのです。

経済的な混乱だけで収まってくれればよいのですが…
寺本名保美

(2015.08.18)



野党はいずこ?

足元の市場におけるリスクシナリオとして、安倍内閣の支持率の低下を懸念する声があります。
8月上旬の時事通信社の調査では、支持率が不支持を下回りました。

一方で、今の支持率の低下はほとんど気にする必要がない、という意見もあります。
同じく8月上旬の時事通信社の調査では、政党支持率には全く変化がなかったからです。

ところで米国。
来年の大統領選に向かっての候補者選びも佳境に入りつつあります。オバマ大統領の不人気ぶりから、今回は政権交代があるかと思いきや、共和党の候補者がブッシュ氏だのトランプ氏だのと候補者不足が露呈された印象が強まり、雲行きが怪しくなっています。

いずこの国も、野党にもう少し頑張ってもらわないことには、景気の波に乗った今のトレンドを変えることは難しいでしょう。

目先の市場にとってはそれでもよいのかもしれませんが…

寺本名保美

(2015.08.17)



謎の一団

お盆休み中の札幌。

飛行機満席・エアポート満席。

でも街にはあまり人は居ない。

不思議。

団体客が泊まれない小規模のビジネスホテルだったせいか。親子連れの日本人観光客ばかりで、爆買勢には遭遇せず。

でも、新千歳空港での荷物預けカウンターは長蛇の列で、乗り込んでくる団体さんの手には炊飯器やら掃除機やら。

この人達は、どこに消えて、どこから出てきたのだろう?と思いつつ、つかの間の涼しさとお別れです。

寺本名保美

(2015.08.14)



景気対策なので

よくわからない中において、一つだけはっきりしていることは、

今回の人民元の切り下げは、「中国における景気対策」であり、この切り下げによって、世界経済が低迷し、資源価格が暴落してしまっては、元も子もなく、中国という国はそんなことを許容する国ではない。

ということ。

つまり、今回の元の切り下げで、株価が下落するのは、市場の反応としてはおかしい。

但し…
中国と産業が競合しているアジア各国はまた別物。
韓国とか…
心配です。

寺本名保美

(2015.08.13)



唐突すぎて

「世界中の資産が急落してしまった景気対策」というのは、かなり珍しいパターンです。

今回の人民元の引き下げは唐突過ぎて、どこの市場にとっても消化不良で、よくわからないのでとりあえず売っておこう、という反応でしょうか。

こんな唐突なことをしなければいけないほど中国景気は悪いのか、という反応もあり、今後趨勢的に元が切り下がることを想定した交易条件の悪化を懸念する反応もあり、やっぱりこの国の金融政策は良くわからないという反応もあり、売っている理由は様々です。

問題は、ただでさえ米国の利上げ観測からの資金流出が懸念されていた他の新興国市場の通貨が、元に引っ張られて一段安になっていることで、今後の元の不安定性が他の国々にどの程度波及していくかは注意しておく必要がありそうです。

やっぱり、この国は謎です。

寺本名保美

(2015.08.12)



脱金融

今回四半期報告会で、国内株式の話を聞いていると久しぶりに元気になります。

これまで、グローバルな金融経済環境や、国からの財政支援、配当や需給など、ある意味周辺情報の話ばかりだったのに対し、ようやく企業各々の技術や革新が題材になりつつあるからです。

世界的な金融緩和が一つの触媒ではあったのかもしれませんが、その結果として、グローバルな産業構造が大きく動き始めているように感じ、日本企業も今回の波には決して取り残されていないような印象を受けます。

いつまでも、金融的視野にのみ囚われていると、大きな潮目を間違えるような気がしています。

寺本名保美

(2015.08.11)



地味に心配

週末の金融市場。好調な米国の雇用統計の裏で、気になることが2つ。

一つは原油価格。目先の節目と言われた45ドルが維持できず下落。金曜日の欧米市場は株式も債券も、雇用統計よりむしろ原油価格の下落に対して強く反応したようにみえます。

それに関係あるかどうかはわかりませんが、ロシアでは、プーチン氏が禁輸している欧米からの密輸食品に焼却命令を出したとか。熱波で頭にも血が上ってますか?

もうひとつ気になるのが、17年ぶりの安値をつけたマレーシアリンギ。
国営ファンドを巡る不正疑惑に、お隣のシンガポールの景気後退。足元での外貨準備比率の低下が懸念され、やや深刻度を増しています。


米国の株式市場が利上げ前に冴えないことを心配するよりも、地味に崩れている周辺の心配をしたほうがよいかもしれません。

寺本名保美

(2015.08.10)



成長途上

今日公表される、JPX400の指数構成銘柄の入れ替えを巡り、一部の個別銘柄が乱高下の様相を呈しています。

春先にも、別のインデックス会社による低ボラティリティ指数の入れ替えで、特定の株価が業績とは関係なく二桁振れるような現象も起きました。

従来からインデックスに絡むタイミング売買は、ヘッジファンドなどでは一般的な戦略ではあったものの、最近はややインパクトが大きく出すぎるように思います。

グローバルなスマートβブームで、新規のインデックスが乱立し、個々のインデックスのルールや銘柄選択の蓋然性が、市場で消化されていないことが、インパクトを大きくしている一因です。

機関投資家に幅広く受け入れられるインデックスというものは、銘柄構成が論理的で納得性があり、結果として入れ替え時のインパクトがも最低限に抑えられているインデックスです。

個人投資家の投機の対象にされるようでは、JPX400もまだまだ成長が必要ということかもしれません。

寺本名保美

(2015.08.07)



中国金融のグローバル化

6月の上海株式市場急落の一つのきっかけとなったのが、インデックス会社のエマージング指数への採用見送りでした。

指数に採用されることで、グローバルな機関投資家の投資ユニバース入りすることが期待されていたのですが、市場の流動性や透明性が機関投資家の売買に必要な基準にまだ達していないという判断だったのかもしれません。

実際、その後の急落での政府の対応をみていると、インデックス採用を見送ったことの正しさが証明されてしまったようにもみえます。

この問題と直接リンクはしていないかもしれませんが、今回IMFがSDRの構成通貨に人民元を加えることを一旦見送ると報道されています。

中国金融グローバル化。先はまだ長そうです。

寺本名保美

(2015.08.06)



この太陽は凶器です

アスファルトの上を裸眼で歩いて眼が痛くなったから言うわけではないですが、この1週間の太陽は「凶器」です。

暑いとか涼しいとかいう以前の問題として、日差しの下にいると「痛くて危ない」と感じます。

皆さん5年後のオリンピックのことを心配していますが、とりあえず高校野球って大丈夫なのだろうかと思います。

第2第3試合を取りやめて、ナイターにするとか…
ドーム借りるとか…

リスク管理は想像力です。
何かあってからでは遅すぎます。

ところで雲はどこへ行った?

寺本名保美

(2015.08.05)



ドイツ車までも

ドイツの大手自動車メーカー3社が共同で、デジタル地図・位置情報サービス会社を買収すると発表しました。

WSJによると、買収された「ヒア社」は約200か国の位置情報サービスや関連データの提供をしているそうです。

自動車というものには、機能性と嗜好性が併存しています。特に今回買収を行ったドイツ主要3社はこの併存をどのメーカーよりも意識してきたように見えます。

自動車の持つ嗜好性を著しく低下させることになる「自動走行」というものに、あのドイツ車が舵を切らなければいけなくなるほど、自動走行化が本格化しているのでしょう。

自動車の変化は、製造業全体の変化に繋がり、サービス産業も変わり、インフラも変わります。

世界が新しい大きな変革の流れに乗り始めているのかもしれません。

寺本名保美

(2015.08.04)



アクティブ出番です

色々なことがあったように思う7月も、締めてみれば4資産共にプラス収益となり、6月の下落を帳消しにしてくれました。

ギリシャの国民投票も中国株式の急落も、遠い昔のことのように感じるのは、あまりの暑さに記憶が薄れているからでしょうか。

結局、ボラティリティだけを稼いで水準が変わらないというこの2か月のような状態が、今年度全体の市場環境を占っているようにも思います。

そういう環境下においては、債券も株式も為替も大きな方向性を当てにいくのではなく、個別銘柄選択に代表されるような手の動かし方の巧拙が問われる年度になるのかもしれません。

久方ぶりにアクティブマネージャーの腕の見せ所、となるとよいのですが。

寺本名保美

(2015.08.03)


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