久々の明るい話題

ようやく原油の減産がテーブルに乗ってきました。

今回のリスクオフのきっかけの一つが解消に向かえば、市場センチメントは多少なりとも落ち着いてくることが期待できます。

協調減産の仲介者として米国を担ぎだせたことは、ロシアやサウジにとってはある意味で目論見通りの展開と言えそうで、これで米国のシェールオイルもまた、何等かの減産に協力せざるを得なくなるでしょう。

とはいえ、20ドルそこそこの原油価格では、幾ら2015年の急落時に経営効率化が進んだシェールといえども採算ラインにはほど遠く、トランプ大統領の介入がなかったとしても各企業自ら減産していたとみられるわけで、米国が既存産油国に協力をするふりをして恩を売るには絶好のタイミングだったといえそうです。

一難去っても、まだ十難ぐらいが控えていそうですが、それでも久しぶりの明るい話題が現実化することを期待しています。

寺本名保美

(2020.04.03)



終わった後の話

今回、意図せざる理由で、社会のデジタル化が急速に普及していく中において、その障害や問題点も洗い出されてきました。

特に日本のようなデジタル途上国においては、事ここに至って初めて直面する問題が山積みすぎて、スピードが求められる環境に全く対応できていない現状も明らかになりつつあります。

デジタル化が良いとか悪いとか言っている場合ではなく、とにかく進めなければならない、という状況が発生したことは、中国や米国に比べて周回遅れだった日本のデジタル化を国際標準に近づけるには、絶好の環境でもあります。

問題は、コロナ騒ぎが終わり平時に戻った時、様変わりしてしまった社会を、我々が受け入れることができるかという点には、それはそれで新たな難題となるのでしょう。

終わった後の話をするのは、まだ時期尚早ではありますが。

寺本名保美

(2020.04.02)



問題は今年度

大波乱の2019年度が終わりました。

年金という枠でみると、12月までの貯金を1-3月で喰いつぶして、少しおつりが残った人と、少しマイナスになった人と半々ぐらいでしょうか。

1月から新年度になっている海外勢に比べると、3月決算というタイミングは今回に限りプラスに貢献したと言えそうです。

1-3月の株式市場を見て、また年金が大損か?と心配している方々にとっては、恐らく今回の決算は少し胸をなでおろす結果になっているかもしれません。

さて問題はこれからです。

年度前半の2番底。12月末に向けての急反発。来年1-3月で水準調整。年度締めてちょっとプラス。

というのが理想的な展開ですが。さて。

寺本名保美

(2020.04.01)



どこにいても同じ

テレワークを始めて1か月。

毎週初、役員は出社して、解消のタイミングを検討するものの、状況はさっぱり好転せず、今に至ります。

今回金融機関の中でも資産運用系のテレワーク対応が速かったのは、この仕事が如何に代替の効かない属人的な作業に依存しているかの表れでもあります。

極論すれば、金融決済業務はバックグラウンドでのシステム管理さえ盤石であれば、表面的なマンパワーは必要はありません。

法人向けの証券業務は特定の一社が機能しなくても、他社に注文を出すことができます。

個人向けの証券取引は、大方ネットで代替できそうです。

でも、顧客財産の投資に責任を持つ資産運用会社の場合、何があっても投資判断を止めるわけにはいかないのです。売買しない、という判断であったとしても、それは一つの投資判断になります。

だからこそ、世界の資産運用会社の多くは、会社であろうと自宅であろうと、何があろうと投資判断が止まらないような体制構築を準備しておく必要があり、今回不幸にもそれが実証されてしまった形になりました。

今後どれだけ続くかはまだわからないテレワークではありますが、世界中の資産運用に関わる人々は、どこにいても緊張感をもってお客様の資産の保全に努力していくであろうことを信じています。

寺本名保美

(2020.03.31)



産油国の良識

原油先物が20ドルを割れました。

今回の原油安のきっかけとなったサウジアラビアとロシアにおいても、コロナウイルス問題が深刻さを増してきています。

実際のところはわかりませんが、米国のシェールオイル対策で始めたと言われている今回の増産騒ぎが起きた時は、コロナ問題は中国問題に過ぎず、両国にとっては中国での景気後退に伴う原油需要の減少が唯一最大の懸念材料だったはずです。

そして今、状況は完全に変わっています。

原油需要の回復は全く見通せず、20ドル割れで増産をすれば全ての産油国は赤字です。

体力のより弱い産油国を守るためにも、ロシアとサウジの良識が復活することを願います。

寺本名保美

(2020.03.30)



もう少し我慢

3月11日に書いた損失の連鎖。

合わせ切り⇨ストップロス⇨ボラティリティコントロール⇨レバレッジの追証⇨ファンド精算

というレベル感で見てみると、かなり早いスピードでレバレッジの追証あたりまで進捗しているようです。

ここから先が、1番深く怖いところではありますが、時間の経過が早めに動いていることは、今後の展開にとっては悪いことではありません。

あとは、中途半端な値頃感での買いによる二次損失組がどれだけ出てくるかによって、2番底の深さが決まってきます。

戻りを買いたくなる気持ちはあるものの、後々の被害の拡大を抑えるためには、投資行動ももう少し自粛しておきましょうか。

寺本名保美

(2020.03.27)



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