昨日は弊社の第39回セミナーに多くの皆様にご参集いただきありがとうございました。
この10年で経済市場環境は非常に大きく変化しています。地政学的リスクやそれに伴う物流のボトルネックは想定以上に長引き、主要国の政策金利も利下げから利上げに転じることとなりました。
一方で、イノベーションを伴う経済成長は、急激にかつ広範に広がりを見せてきており、企業と投資家が揃ってリスク選好性を高める状況が続いています。
近い将来、膨張しきった投資家の成長期待がどこかで減速し、金融市場に波乱が起きる可能性は否定できません。
それでもイノベーション経済が力強く続くと言うことを信じられるのであれば、調整局面においてリスクを大きく削減するのではなく、大きな変動の中においても一定のリスクを取り続けることができる投資家でありたいと思っています。
そのためには自らのリスク許容度における適正なリスク配分について平時から整理し管理していくことが重要です。
長期楽観、中期不安、短期怖い、という金融環境の中、平日のリスク管理こそが将来利益の最大化に繋がると言うことを忘れずに乗り切っていきましょう。
というようなお話をさせていただきました。
当日資料をご希望される場合は、info@ttassetdesign.co.jp
まで、こ所属の組織名を明記していただき、メールにてご連絡下さい。
寺本名保美
(2026.10.07)
年度初からボラティリティの高い市場環境となっています。
今年度の運用テーマは、ただひたすらに「リスク管理」だと思っています。
ゴールまで行きつくことさえできれば、きっとその先にはいいことが待っています。
その為には、途中で運用を止めてしまおうと思わないで済むための事前準備が必要です。
年間で許容できる損失金額を理解すること。自らのポートフォリオがその損失金額を超えるには、どの資産でどのような事象が発生する時なのかをシムレーションしておくこと。許容範囲を超えそうになった時の対処を事前に決めておくこと。その対処ができるような機動性と流動性を確保しておくこと。
レバレッジの掛かっている戦略は必要最小限とし、複雑な商品設計のものは契約書を一から読んでおく。投資先ファンドの収益に継続的な悪化がみられたらファンドの運用残高の変化に目を配る。
委託先からの情報を細目にとりつつ、委託先からの情報を鵜呑みにしない。視野は広く、情報は幅広く。
日々丁寧に見配りをすることで小さな異変に気が付くことが、損失の最小化の第一歩です。
と、自らに言い聞かせて、2026年度もまた一年皆様のお役に立てるよう頑張ってまいります。
本年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
寺本名保美
(2026.04.02)
金融市場に長年関わってきていると、「緩やかな変化」という言葉が如何に非現実的なものであるか、ということが身にしみます。
変化には兆しはあります。でも兆しが現実になる時、その変化は非常に短期間の内に、多くの人が気付く間もなく展開していきます。
日本が金利とインフレのある普通の国になったことを、金融市場に日々携わる我々ですら、未だ全く消化できていません。
30余年に亘るわが国のデフレ経済が、何時、何がきっかけで、どうして、突然終わったのか。検証できるのは10年以上先のことになるでしょう。
大きな変化を受けて始まる2026年。
「金利とインフレ」の先にある、はずの、「成長」がどのような形になっていくのか。普通の国になった日本に期待しつつ新年を迎えたいと思います。
本年も大変お世話になりました。
暴れ馬の一年になりそうですが、しっかり手綱を引けるように精進してまいる所存です。
寺本名保美
(2025.12.26)
私が証券会社に入社したころ、社内の電光掲示板の日経平均の表示欄は4桁しかなく。頭には紙で「1」という文字が貼ってありました。暫くして、その張り紙は「2」に張り替えられ、「3」になる頃には表示欄が5桁の電光掲示板に新装されました。
そして2年後、頭の数字は「1」に戻っていました。
それから30有余年。途中まさかの4桁戻りを経て、大台は「4」になりそして「5」となりました。
日経平均の大台が変わる度に、私は当時のジェットコースターのような数年を思いだし、少し脈拍が上がります。。。
「バブル=ユーフォリア」であった1990年当時とは全く異なるヒンヤリとした空気感の中での大台変わり。
熱量がまだ低いからこそ長続きするとみるか、はたまたエンスト間近とみるかは、意見が分かれるところでしょう。
まぁそもそも私はリアルなジェットコースターも嫌いなので、フリーフォールが始まる前に、下車したいと思っています。
寺本名保美
(2025.10.27)
24日の弊社セミナーにご参加いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。
最近よく耳にはするものの、全く実感のわかないデジタル通貨のお話は、岩下先生の非常に具体的な実例をもとにした解説をいただき、ほんの少し理解できた、ような気が個人的にはしています。
既に33兆円もの規模まで膨らんだステーブルコイン市場ではあるものの、まだまだ問題は山積みで、ドルや円といったリアル通貨の覇権を脅かす存在にはなっていないようです。
一方のリアル通貨をみてみると、ドルが高いのは米国市場が投資先として有望であり、円が安いのは日本市場が調達市場として安定しているからであることが検証できます。この関係性が大きく変わらない限り、今の通貨市場の傾向もまた大きく変わることはないのだと思います。
円高トラウマとなっているプラザ合意から40年。通貨の持つ短期的なボラティリティは管理する必要があるものの、通貨もまたリターンの源泉の一つとして戦略的に取り組む必要があるのではないでしょうか。
次回はまた3月に企画したいと思います。次のテーマを考えるのが楽しみです。
寺本名保美
(2025.09.25)
本日は、弊社第37回目の資産運用セミナーとなります。
今回のテーマは 『通貨を巡る構造変化』と題し、前半は京都大学の 岩下直行先生より 「ステーブルコインは統治できるのか ―きれいな制度とグレーな実態のはざま」 という演題でお話いただきます。
後半は私より「資本の流れから考える通貨戦略」と題し、長期投資家のポートフォリオ戦略における通貨戦略についてお話しさせていただきます。
特に意識していたわけではないのですが、1985年9月22日のプラザ合意から40年の節目のタイミングでの開催となりました。
デジタルプラットフォームの躍進で通貨という概念そのものが変化しつつある中、デジタルからリアルまで、幅広く通貨について考える一日になりそうです。
詳細はまた明日ご報告いたします。
寺本名保美
(2025.09.24)