2009年08月の思いつき


選挙について、つらつらと…

意外と国民は冷静だったのではないか、と思った選挙結果でした。

自民党と民主党の議席がきれいに入れ替わり、キャスティングボードとしての役割を失った公明党が沈没し、後の顔ぶれは変化なし。

自民党の中で議席を失った人はそれなりで、四年前の新人チルドレンの内5分の1という生存率もそれなりでしょう。

言ってみれば、自民党の衆議院議員の数は今回の百ぐらいがコアで、残りの二百は風次第。もちろんこれは今後の民主党も同様です。

与野党それぞれ百人位のプロの政治家が政権交代と新陳代謝を繰り返しながら、この国を治めていく、というのが理想なのかもしれません。

だったらやっぱり、国会議員の数は衆議院で三百人も入れば充分なのではないかと思うわけで、公務員を減らして失業率を上げるぐらいなら、とりあえず国会議員を減らしません?

(2009.08.31)


商品市場の規制

ちょうど一年ほど前から動きが見えていた、商品市場への投資資金規制が、現実化し始めてきています。

方向性としては、実需以外の資金を完全に閉め出すのではなく、それぞれの市場規模に見合った持ち高制限をするということのようです。

現実に一部の商品インデックスファンドでは、個人投資家の新規買付を停止するという動きも出てきているようです。

こうした動きに、強い不満を表面しているのは、商品インデックスで商売をしている業者で、商品先物市場を本業としている実需関連からのコメントはほとんど聞こえてきません。インデックス業者が言っているように規制強化が市場の流動性に悪影響を与え商品価格の健全性を失わせるとするなら、もっと実需からの警告があってしかるべきです。

基本的に一次産品市場は実需中心であるべきで、金融市場の人達は分をわきまえて参加すべきだと思っています。
招かれざる客

(2009.08.28)


政治の空白とインフルエンザ

5-6月の騒ぎの時も書きましたが…

インフルエンザ対策の基本方針のようなものを、この2ヶ月でどうして作れなかったのが不思議で仕方ありません。

強毒性ではない。感染性は高い。
それで、感染を防止したいのか?感染防止は諦めるのか?

感染を防止したいのなら、やはり春のような学校封鎖のようなことは必要なわけで、感染防止を諦めるのならワクチンで大騒ぎをしてやたら不安を煽るようなことはしないほうがよいわけで。

WHOは先進国も新興国も全部面倒を見ている団体で、うがいやマスクの効用もその国の衛生状態や水周りのインフラや経済状況に依存する以上、最大公約数的なインフォメーションしかでないのはしかたのないことで。

だから、各国は各国の実情にあわせて各国政府がトットと方針を出さなければどうしようもない。

政治が変わろうと変わらなかろうと、決めるべきものは早く決めてくれ!

(2009.08.27)


無理は禁物

今年度後半の運用方針について事務局や理事会の皆様とお話していると、やはり理事の皆様からは慎重に運用して欲しいとのご意見が多いようです。

市場が元気良く上昇しているため、市場に近いところにいる運用機関や事務局さまには、やや乗り遅れ感からの焦りも見られますが、実際の経営現場にいらっしゃる理事の方々から見ると、この経営環境でこれだけの収益が上がるのは出来すぎと感じられるようです。
運用は誰かと競争しているわけではありません。実際の資金の出し手である委託者が心地好い、と思える範囲でベストを目指すのが基本です。
実体経済の立ち上がりが緩慢であり企業体力が回復しない中での年金運用では無理は禁物です。

(2009.08.26)


ちょっと大人になりました!?

このところ、自分より若い世代を育てたい、という欲求が突如として沸き上がっています。
ついこの間までは、早く上の世代のいる場所によじ登りたい、とだけ思っていたのですが、今は下の世代を引き上げたい、と思うようになりました。

ちょうど年齢的にも真ん中に差し掛かり、上下によい距離感がでてきたのかもしれません。
何故か未だに身長も伸びており、自分の伸びしろを諦めるような年齢ではもちろんありませんが、エネルギーの配分を少し変えてみようかと思ったりしています。
年取ったのではありません。ちょっと大人になっただけです!!

(2009.08.25)


?マークつきですが…

休養の一週間が終了です。
ホントに休養しかせず、本も読まず、ネットも見ず、おバカになって戻ってきました♪

というわけで、私の頭は乾いたスポンジのように吸収が良くなっているはず、が、麦茶の飲み過ぎの水脹れで使いものになりません…

ボンヤリとした頭でつらつらと思うに、今回の不況で国内企業の統合が進むのは中長期的には国内株式市場にとって最大のよい材料?

荒っぽい中国市場との連動性が高まっているのは、ただでさえ高い日本株のボラティリティが益々上がるので中長期的にはやや懸念材料?

早めに頭を脱水して「?マーク」がつかないよう頑張ります。

(2009.08.24)


夏休みです

今週は夏休みをいただきます。
思いつきもお休みです。

昨年、一昨年と、明日何が起きるか判らない中、臨戦態勢での夏休みでしたが、今年は少しのんびり気分です!

油断大敵ではありますが…

ではまた来週♪

(2009.08.17)


中国ソフトランディングへのシナリオ

中国の国内株式市場がこの一週間で11%下落しました。
この1月からだと高値で1.6倍になった後の10%の下落ですから、どうということはないのですが、なんともボラティリティの高いことです。

1月以降ほぼ毎月1兆元規模で増加していた国内貸出残高が、7月は3000億元規模に縮小したことが、株価下落の原因のようです。

国は直接的な総量規制はしていないと繰り返していますが、当の国民の警戒感は払拭されていないようです。

過剰流動性の多くが国内の株式と不動産に向っているという声はあちらこちらから聞こえてきます。

今回のようなこまめな自律調整を繰り返しながら、ソフトランディングしてくれるのが、世界経済にとってのベストシナリオです。

(2009.08.14)


電車の乗り方

お盆休みに入り、朝の通勤電車がスカスカで幸せです。

本や新聞が読める程度の混雑、というのはこういう状況を言うのかと、妙に納得しています。

という話をすると、何十年も前から通勤電車の混雑は今と変わらないぐらいひどかった、と言われることがあります。

単に混んでいるといういうよりは、電車の乗り方が年々下手になっている分だけ、不快指数が高まっているのかもしれません。

少し前までは、押しつぶされている者同士、辛さを共有していたような気がするのですが、最近は周囲と無言で戦っている人が沢山います。

なんだか、年代問わず人間不器用になってきたなぁと思うことの多いこの頃です。

(2009.08.13)


ジョブレス・リカバリー

株式市場の人達が当たり前のように口にする「ジョブレス・リカバリー(雇用なき回復)」という言葉に違和感があります。

90年代初頭の米国でのジョブレスリカバリーは、米国が自動車などの製造業から金融・情報サービス業へと産業構造を大きく転換させる狭間で起きました。
むしろ、産業構造を再構築することで、職を生み出した、という表現の方が正しいかもしれません。

今の株式市場が言っているように、失業率が高くても、コスト削減効果で企業業績さえ回復すれば、自ずと雇用は後からついてくる、というような、循環論的な話ではなかったはずです。

次の雇用に繋がるようなシナリオのない業績の回復は、単なる株式市場のリカバリーで経済のリカバリーではありません。経済が回復しない中での株高など、何の意味もないことです。

(2009.08.12)


デフレという暗雲

小学校の頃、真夏のプールが大好きで、梅雨明けを指折り数えていた私としては、この夏休みのお天気は何の予定がなくても、物悲しくなります。

観光地や農作物だけではなく、衣料品などの小売にも影響が出てきそうです。

ただでさえ、最近の小売サービスの価格崩壊は目を疑いたくなるほど急激です。値下げスピードは2003年からのデフレ期を既に追い越している印象があります。

デフレによる消耗戦が小売業界の「まさに暗雲」とならなければよいのですが。

(2009.08.11)


収益とレピュテーション

最近運用機関方々と接していて、なんというか基本動作が粗雑になってきたと感じることがあります。

昨年度の運用資産の急減で収益環境が厳しくなっていることが主因なのかもしれませんが、新商品の営業などに関してもひどく焦っている感じがします。

一時期終息に向っているように見えた、ライセンスを持っていないファンドへの箱貸しも、このごろまた復活しつつあるように見えます。

真面目にコツコツと残高を復活させるか、目先の収益でレピュテーションリスクを冒すか、これは経営判断でしょう。

経営に振り回される現場担当者が少し可哀相な気もしています。

(2009.08.10)


中国の悩み

中国で「市場との対話」などというコメントが出るようになったのは、市場経済化が順調に進んでいる証拠なのかもしれません。

中国の小売売上と上海総合指数との関連を見たのが添付のグラフです。どうやら中国の小売売上は株式市場に1年程度遅行しているようです。従って今の段階では、中国の個人消費はまだ回復過程には入っていません。

一方で株式市場については今年に入ってからの異常に拡大した国内融資によって活況です。今融資の総量を抑えて株式市場を沈静化させると、立ち直りかけている個人消費の頭を抑えるリスクが発生します。

「過剰流動性を回収しバブルの芽を摘むことは中央銀行の使命であるが、そのタイミング間違うことなく実行できる人間はいない」というグリーンスパンを始めとするあらゆる金融政策責任者を悩ませた命題に今の中国は直面しているのかもしれません。


(2009.08.07)

リスク10%?????

4-6月の信託や生保のお任せ型運用の結果が、軒並み10%前後となっていることに、なんだか複雑な心境です。

収益が上がることは良いことですが、この3ヶ月で10%に回っているということは、資産の半分が国内外株式に配分されているということを意味しています。

今の市場環境で株式を50%保有するということは、ポートフォリオリスクで10%を超えるということを意味しています。この水準は2000年代前半の予定利回りが5.5%の時代に匹敵するリスクです。

99年のITバブルの崩壊で大きく減少させた資産を2000年代前半に取り戻そうとしたころのことを思い出してしまいました。

苦しい2年の後だからこそ、プロとしての冷静なリスク管理を心からお願いしたいと思っています。

(2009.08.06)


気候変化への対応

北海道にいます。
地元のテレビは日照不足による農作物被害をうったえています。

異常気象という一時的なものへの短期的な対策や、温暖化を止めようという超長期な対策とは別に、中長期的に何か変わりつつある足元の気候変化をそろそろ現実として受け入れた対策が必要なのではないかと思っています。

ここからしばらく、農林水産行政は本当に本当に重要です。

(2009.08.05)


裁判員制度に思ったこと

何かを判断する際には、最低限必要な事柄を理解をするのと同じぐらい、自分が何を理解していないかを知ることは重要なことです。

難しいことを平易に説明する事はとても大切ですが、簡略化し過ぎると本当は判っていないのに判った気にさせるリスクが発生します。

などということを思った裁判員制度のスタートです。

(2009.08.04)


書店散歩

社内の本棚にある、ポートフォリオ系の書籍が古くなったので、新しく入れ替えようと本屋さんに行きました。

結構大きめの書店に行ったのですが、資産運用系・ポートフォリオ系の書籍はこの数年ほとんど新刊が出ていないということが判明し愕然としました。

個人向けではなく、プロ向けの書籍でもデリバティブや証券化関連は山ほどありますが、ポートフォリオマネジメントに関わるものは、3-5年前の出版物が申し訳なさそうに並んでいるだけです。唯一新しい傾向は行動経済学系の翻訳物が増えたことぐらいでしょうか。

売れないテーマは出版されないという大原則を思い返すまでもなく、資産運用ビジネスというものが、我が国に本当に根付いていないということを改めて再認識させられた、かなり落ち込む書店散歩でした。

(2009.08.03)

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